共に進化を。株式会社テラスカイが提供するビジネスアシスタント「mitocoアシスタント」のAIエンジンとしてENOKIを採用

 株式会社テラスカイ

インタビュイー
 (写真右)
 株式会社テラスカイ 常務執行役員 松岡 弘之 様
 (写真左)
 株式会社テラスカイ 常務執行役員 藤井 徳久 様

mitocoアシスタントが見据えるビジョン

藤井:我々テラスカイは、コミュニケーションプラットフォーム「mitoco」というクラウドサービスを提供しています。アフターコロナやコミュニケーション技術の進化など、働き方が劇的に変化していく中で、いつどこでオフィスワーカーが働くことになっても、勤怠管理やワークフロー、ビジネスチャットなど、働くために必要な機能を1つのツールに集約するクラウドサービスです。我々のmitocoが目指しているのは、1つのツールで2030年の最先端の働き方ができる、新しい時代のビジネスツールです。
そのビジョンの中で、mitocoが今後どうやってお客さまの事業の成功と、働く個人の幸せの両方を実現していくかを考えた時に、AIの要素が必要という結論に至りました。今回エノキ社と一緒に開発したAI機能の「mitocoアシスタント」は、社員一人ひとりにパーソナル秘書がつくイメージになります。自分が何かで困ったときに質問をすれば、言葉の意味を解釈し、何をすればいいかを24時間365日即座に教えてくれるビジネスアシスタントです。

藤井 徳久 様

検討を開始するきっかけ

藤井:2018年ごろ製品開発の中で、AI機能を持った機能開発をするというのを目指して、音声処理や自然言語処理などの研究開発を始めました。いろんなチャレンジをして、自分たちなりにプロトタイプを作ってみたのですが、なかなか進まない状態が続いていました。そこを乗り越えるために、何かブレイクスルーが必要だなと思っていたときにENOKIに出会いました。もともと前身のQlofuneというサービスを評価したことがあり、その時から認識はしていましたが、ENOKIになって更に進化してるということを確認をして、製品導入の検討を始めました。

ENOKIを導入した理由

藤井:導入を決めた理由はいくつかありますが、エンジンが単一じゃなくて、複数のものを持っているAIプラットフォームだということです。単純なAIだけじゃない、言語認識の幅の広さが1つ。
もう1つは、いい意味で開発している人の顔が見えていることです。海外のAIエンジンをドンと持ってきて作ろうとしても、こういう開発はなかなかうまくいかないものです。その点ENOKIは自社開発のプラットフォームなので、サポートの柔軟性やスピードが抜群に違います。
何か課題にぶつかったときによく議論をするのですが、その際の話の深さや入り込み方が全然違いますね。「機械学習でやるんだったらこうですね」とか「パターン認識でやるんだったらこうですね」みたいなアイディアをどんどん出していただけるので、非常に頼もしく、助かっています。そこはやはり実装技術だとか提案だとか、この分野で20年も積み上げてきた技術があるので、これまでの世の中にないものを、一緒に作れそうな気がしたからです。

松岡 弘之 様

松岡:お客さまとの商談にも同行してくれるのは、営業としてはすごく心強いです。製品がリリースされてすぐに商談があったのですが、営業に同行していただいた結果、早速数百ユーザー単位でのご契約をいただくことができました。お客さまにどうやって製品のコンセプトをお伝えし、音声アシスタントの活用イメージを感じてもらえるか、セリングの方法も勉強になります。
ユーザーの視点で言うと、運用のしやすさが抜群にいいですね。
実はENOKIは自社利用もしてるのですが、お客さまとの会議や日々の業務で分からなかったことを自己解決できるような、営業ナレッジのボットを新卒社員が作っています。
こういうチャットボットで最も課題になるのが、導入後の運用だと私は感じています。回答のパターンが300を超えてくると、一般的なGUIでフローを組むタイプのチャットボットだと、メンテナンスが非常に大変です。その点ENOKIは、新しい質問と回答をファイル投入するのも簡単ですし、解決できなかった情報を吸い上げて回答の精度を高めることも、非常に容易です。
私たちとして嬉しい誤算だったのは、新卒社員が率先して回答のメンテナンスをしてくれてることですね。彼らも面白がって質問と回答をどんどん作っているので、ENOKIの運用しやすさの現れだと感じています。

今後の展望

藤井:今後の展望ですが、やはり将来の労働人口が減る中で、一人ひとりの労働生産性を高く維持しないといけない時代です。そういうところに寄与する製品・サービスをテラスカイは出したいと思っています。そして、その中で非常に重要なパートを占めるのがENOKIのエンジンです。そこをこれからも一緒に作っていきたいし、作っていけると思ってます。